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トレインテキスト

ヤノヨシタカの散文的な随筆です。「通勤電車の中で読んで笑って恥ずかしい思いをすればいいのに」をコンセプトに書いています。至って真面目に書いてます。

イラったいマテェ

コンビ二について色々と思う事があるので書いてみる。
最近のコンビニ(特にセブンイレブン)は店内での声出しが凄まじい。

一昔前までは学生がのんびりバイトしているイメージだったのだけど、
最近では「いらっしゃいませ」に付け加え「ようこそお越し下さいました」を徹底している。
しかもレジで「一緒にメロンパンはいかがですか?」と一押し商品をオススメしてくる。

家から一番近い距離にあるセブンイレブン
近隣のセブンイレブンの中でもかなり商魂がたくましく、
中でも昼間に働く特殊部隊並に鍛えられたマダムスタッフは
絶えず「メロンパンはいかがですか」「メロンパンはいかがですか」「メロンパンはいかがですか」と店内で連呼している。

今日も新人ソルジャーのマダムスタッフが
「焼きたてのメロンパンはいかがですかああああああああ!美味しいですよおおおおおおお
おおお!」と発狂にも近い咆哮を上げていた。

このご時世なのでそれはそれで良いのだけど、
時と場合を考えて欲しい時もある。

例えばドリンク売り場の前で散々悩んだ挙げ句、
ヘルシー路線に決めてカロリーオフの”ダイエットコーラ”を選んでレジに持ってきた私に
「一緒に揚げたてのフライドチキンはいかがですか?」とお勧めしてきた。

『え?』っと顔を上げて彼女の笑顔の先を見ると
金色に輝くオイリッシュなチキンが鎮座。
こちとらカロリーをオフしたいのに、それ食ったらゼロからのキックオフである。

『あ、えっと、大丈夫です。』と答える私に
「焼きたてのメロンパンもありますよ」とさらに追撃。
どうしてもカロリーという名のホイッスルを吹きたいらしい。

「入店からレジに来るまで60回くらい聞いているので欲しかったら持ってきてます」と言いたかったが大人なのでグっと堪える。

深夜は深夜らしく店内も静かだが、それなに言いたい事がある。
先日カレーパンを1つ手に取ってレジに行くと
「袋はどうしますか?」と聞かれた。

カレーパン1個なので
「大丈夫です。」と答える。

すると「温めますか?」と聞いてくる。

カレー本来の味を適正な温度で楽しみたいので
「お願いします」とチンしてもらう。

電子レンジにカレーパンを放り込んで”ピッピッ”とボタンを操作する店員。
”ブーン”というレジの駆動音が店内に響く。

「カレーパンはやっぱり温かい方が良いよね」と心で思った瞬間、
突然 ”パンッ”という乾いた破裂音が電子レンジから聞こえる。

「パンだけにね」と内心でツっこんでいたが、
すでに嫌な気がしていた。

破裂音がしても試合続行をしているレンジの中を外からいぶかしげにみている店員。
”チン”という終了音がするやいなや扉を開けてカレーパンに手を伸ばす店員。

「熱っち!熱ち!熱ちぃ!アチチ!」とチキチキ状態で
メテオになったカレーパンを拿捕しようと必死な店員。
発火しそうな勢いのカレーパンを強引に手にして涙目で僕を見る店員。

”「袋はどうしますか?」”
”『大丈夫です』”
先ほど交わした契約を思い出す。

「はい、どうぞ。」
陽炎(かげろう)がほとばしるカレーパンを差し出す彼に
『そこは入れましょうや!!』
渾身のツッコミで、 神が描いたシナリオに決着をつける。

最後に言いたい事が1つある。

そのお店にはひどく滑舌(かつぜつ)の悪い店員がいて
「いらっしゃいませ」が
『イラったいマテェ』に聞こえる。

笑うのは失礼なので毎回我慢するのだけど
「ようこそお越し下さいました」が
「ようこそオシッコしました」に聞こえる。
毎回そこで笑いの限界が来て目が1秒くらい白目になる。

”「イラったいマテェ、よくオシッコしました!」”

毎回そこで笑いの限界が来てしまい
目が1秒くらい白目になる。